モアミザン堀の"独自解説!キネマブック"

映画を観た感想をつらつらと書くブログです。

#27 「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」

f:id:more-mise-en:20170802135248j:plain

今日はドイツ映画 「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」。

1997年、トーマス・ヤーン監督作品。

出演はティル・シュヴァイガー、ヤン・ヨーゼフ・リーファース。

 監督がボブ・ディランの名曲「天国の扉/Knockin' on Heaven's Door」にインスパイアされて制作された作品。

 

余命いくばくもない2人の男が、天国で流行している海の話をするために海を目指すというお話。

その時盗んだ車がマフィアの車、しかもトランクには大金が入ってたもんだから警察やマフィアからも追われることに。

でも先がない2人は怖くない、むしろ楽しんでる。

 

悲壮感はあまり感じられず、とても楽し気。

それは主人公2人に限ったことではなく、どこか間抜けなマフィアの2人組も、行く先々で出会う街の人達もどこか憎めない。

 

服を買おうとしたら思いの外高級で、「ちょっとお金を取ってくる」と言って銀行強盗するのは笑った。

 

そんなこんなでマフィアに捕まる2人。

ここでちょっとしたどんでん返しがあります。

しかもここで登場するのはなんとあのルトガー・ハウアー

Wikiにも出演のエピソードが載ってましたが、ルトガーのマネジメントに提示された額が高額で一度は諦めたそう。

しかしルトガー本人から出演を快諾してもらったという逸話が。

 

そんなルトガーの漢っぷりは、本編のほんの5分くらいの出演シーンでも存分に発揮されている。

このシーンはもう最高にカッコいい。

さすがやで…

 

そしてラストに向かいますがそこは自分の目で…

 

先に書いたように、死が目前に迫った者が、残りの人生をどう生きるかといった感じの作品であるものの、決して暗くない、むしろ楽しさ、爽やかさに満ちた作品。

ラストも受け取り方にはよるとは思いますが、最高に爽快感に溢れていると思う。

 

また、主役が2人とも男というのも良い。

それぞれが対極的な感じなので、掛け合いが面白い。

これをリメイクした「ヘブンズ・ドア」は男女にしてしまったもんだから、非常に安っぽい、オリジナルを完全にぶっ壊したチープな作品になってしまった。

(いや、他にも原因はたくさんあるんだけど…)

 

主演のティル・シュヴァイガー出世作にもなった作品で、この後「リプレイスメント・キラー」や「トゥームレイダー2」、「イングロリアス・バスターズ」なんかにも出演してます。

 

重いテーマでありながら爽快感に満ちた作品。

間違いなく傑作です。

最後に、本作の名キャッチで締めくくり。

 

「天国じゃ、みんなが海の話をするんだぜ」

 

Amazon CAPTCHA

 

▼弊社HPです

www.more-mise-en.com