モアミザン堀の"独自解説!キネマブック"

映画を観た感想をつらつらと書くブログです。

#30 「軍旗はためく下に」

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1週間後は8月15日。

ということでこれから1週間は戦争映画をメインにご紹介していこうと思います。

 

1作目は深作欣二監督の初期の傑作「軍旗はためく下に」。

1972年の作品。

主演は丹波哲郎

 南部はニューギニア戦線のお話しです。

終戦間際に夫を亡くした妻。

戦死通告を受け取ったものの、そこには戦死の「戦」の字が消されて「死亡」と書かれていた。

戦死ではなく死亡では、恩給も受け取れないばかりか英霊にすらなれない。

役所で聞くと、敵前逃亡で軍法会議へ、そのまま処刑されたとのこと…

しかし、いつ処刑されたのか記録すら残っていない。

そこで妻は、夫がなぜ処刑されたのか、真実を探るために当時を知る元軍人たちを訪ねていく…

 

とまああらすじはこんな感じですが、とにかく物凄い映画。

画面から伝わる緊張感は尋常でない。

謎解き的展開は非常に面白く、徐々に真相が判明していく様子は見事。

残虐描写もかなりのもの。

さすがは深さん。

 

アホみたいな上官のせいで無意味に散っていく下っ端。

ちょっと位が違うだけで待ち受ける運命は雲泥の差。

もうなんというか…この辺は今も変わっていないんじゃなかろうか…

 

そして遂に明らかになった夫の死の真相とは…

これは衝撃的です。

ここから先は書くわけにはいかないので、是非自分の目で見ていただきたいところ。

 

ただし、この映画には1つ大きな欠点が。

観る手段が段違いに乏しいのである。

内容が内容(菊の御紋を思いっきり批判している)なため、国内ではDVD化が絶望的、海外版を観るしかない…

はずだったのだが、なんと「東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション」にてまさかのDVD化。 

これは大変な出来事です!

 

主演の丹波哲郎もカッコイイ。

見事な演技を見せてくれます。

 

そんな感じで、深作欣二の非常に力の入った傑作です。

これは是非とも多くの人に観て頂きたい映画。