自由気ままに独自解説!キネマブック

映画を観た感想をつらつらと書くブログです。

#75 「フライト」

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私事ですが、最近ナショナルジオグラフィックチャンネル

メーデー!:航空機事故の真実と真相」にハマっております。

その流れで、今回は飛行機に関する映画をご紹介。

「フライト」

2012年、ロバート・ゼメキス監督作品。

出演はデンゼル・ワシントンドン・チードル

 当初は「ハドソン川の奇跡」とどっちを紹介しようか迷ったのですが、「ハドソン川~」はNetflixに無かったのでこちらを。

そちらはまたの機会に紹介しようと思います。

 

運行中に突如急降下した飛行機を、ウィップ機長は背面飛行の末に胴体着陸させる。

下手したら全員死亡でもおかしくない事故を、102名中96名が生還という奇跡のような着陸を行います。

これで英雄のようにもてはやされるウィップ機長ですが、検査の結果彼の血液からアルコールが検出され…

といったお話。

 

航空機事故を扱った映画かと思いきや、いい意味で裏切られた作品でした。

航空機パニック、アルコールが検出され過失致死に問われるかどうかのサスペンス、そして終盤のドラマ。

1つの作品で3つの見せ場があるとっても贅沢な作品。

 

まず開始早々素っ裸の女性から始まり、寝起きでコカインをキメる機長。

絶対こんな人が操縦する飛行機には乗りたくねえと思いますね…

それでも制御不能で急降下する機体を冷静に的確に操縦し、背面飛行で水平にして胴体着陸させるという、アル中とは思えない凄腕っぷりを披露します。

 

事故後はどこに責任があるかや、アル中の機長のお話なんかが描かれます。

直接事故との関係はないんだからアルコールが検出された事実を隠蔽しようとしたりと、すげえなとしか思えない描写があったり。

そんなこんなでストレスかかりまくりの機長はアル中が悪化

同僚のCAに嘘の証言をするよう頼んだり、飲みまくって酔っぱらって元妻の家に押しかけ、息子に「帰れ!」と罵られたり、観てるこっちがイライラするようなクズっぷり。

 

このままじゃいかんと、公聴会までの間友人の家で断酒をするも、公聴会前日に泊まったホテルでついに我慢ができなくなって泥酔。

朝になってどうするのかと思いきや、友人でドラッグの売人が部屋に来てコカインをキメる。

コカインのおかげで機長覚醒

もうぶっ飛びすぎwww

 

もうダメだろ…

と観てるこちらは思いつつ公聴会が始まる。

ここからがこの作品のスゴイところ。

この先は是非ご自身の目で確かめてほしいですね。

 

とにかくこの作品は脚本が凄い

この後誰が何をしてどうなるかというのが全く予想できない。

なのにキチンと見せ場を用意してくれている。

近年稀にみる(俺が知らないだけかも知れんが)見事な脚本です。

 

そして、デンゼル・ワシントンだからこそこの脚本を生かせたのかも知れません。

前半のアル中っぷりもそうですし、終盤の公聴会のシーンもデンゼル・ワシントンなればこその見事さ。

 

そして、序盤の急降下シーンは物凄いインパクト。

映画だと分かっていても恐ろしい迫力で、絶対に助かる気がしません。

これを96名生還で着陸させるってどんだけやねん…

まあ現実でも巡航高度で燃料切れ起こして、滑空で着陸させた機長もいるし、事実は小説よりも奇なり、ですねえ。

 

いやはや素晴らしい作品でした。

ハドソン川の奇跡」も近いうちに観たいですね。

メーデー!」と併せて観れば、飛行機に乗りたくなくなること間違いなし。